世間を騒がしている「証券口座乗っ取り」に関する記事でしたので、ご紹介します。
まだ検討段階ですが、二要素認証等対策していたかどうかで補償の割合が変わる恐れがありますので、二要素認証の対策はしておいた方が良いです。
記事内容
証券口座が不正アクセスで乗っ取られ、勝手に株式などの売買が行われている問題で、証券各社が顧客に被害を補償する方向で検討していることがわかった。日本証券業協会は、業界として一定の補償基準を示すため、各社と意見調整を進めている。
基準づくりでは、顧客の過失の有無や程度に応じた補償の範囲などが焦点になる。ログイン時にIDとパスワードに加えて他の確認手段も講じる「多要素認証」をしたかどうかでも、補償割合が変わる可能性がある。証券会社や警察に被害を速やかに届け出たかもポイントになりそうだ。
証券界はこれまで、証券会社には法的責任がないほか、顧客への損失補塡(ほてん)は金融商品取引法で禁止されているなどとして、補償に後ろ向きだった。
一方、金融庁は今回のように第三者が不正アクセスで顧客に無断で取引をした場合は、同法の規制の対象外という見解を示した。新NISA(少額投資非課税制度)の口座も被害に遭ったとみられる中、協会に早急な対応も求めた。このため、証券界は補償する方向に転じたとみられる。
証券口座乗っ取り、顧客へ被害補償を検討 日証協が証券各社と調整(朝日新聞) – Yahoo!ニュース
証券口座乗っ取り、大手10社が被害補償の方針表明へ – 日本経済新聞
所感
他人事ではなくなってきた
当ブログをご覧の方でしたら皆様証券口座をお持ちだと思いますので、この記事はかなり関心が高いのではないかと思います。
当初はフィッシングメールに引っかかった人やマルウエアに感染した人だけだろうと思っていましたが、何だかそうでもないような感じになってきました。
また、大口口座が狙われるのかと思いきや、小口口座でも被害にあっているので、他人事ではなくなってきました。
極めつけはテスタさんの乗っ取り被害です。
ウィルスソフトは毎日回して、二要素認証も対応していたそうですが乗っ取りの被害にあっています。
楽天証券で、IDとパスワードだけでログインできる取引ツールがあったそうなので、そこからですかね。
それにしても、どこからIDとパスワードが流出したのか疑問です。
SBI証券も、システム障害用に用意されているバックアップサイトはIDとパスワードだけでログインできるようになっていたので、5月2日に閉鎖するそうです。
バックアップサイトのサービス終了について教えてください : SBI証券
クロス取引をしている人でしたらもれなく信用口座を開いているので、普通の人よりも被害は大きくなります。
証券会社からお金を引き出す人が増えてきている
Xを見ていると、証券会社からお金を引き出す人が増えてきている印象です。
確かに、保有株は置いておく必要はありますが、低位株を売買されるリスクに晒しておく必要はないですので、当然の流れだと思います。
これ、証券会社が投資家の不安を取り除かないと、投資家心理を冷やすことになります。
せっかく新NISA等で貯蓄から投資への流れが出てきた中ですが、「投資しても乗っ取られて変な株を買われるリスクがある」と思ったら投資に対して二の足を踏みますよね。
二要素認証等、個人が出来る限りの対応をしていた上で口座乗っ取りがされてしまった場合には、証券会社が損失の全額補償ぐらいのことは整備して欲しいところです。
でないと、安心して取引できる環境ではないですよね。
ちなみに、私はクロス取引をするために銀行口座ではなく証券会社の方にお金をほぼ入れています……
二要素認証の対策は必須
紹介した記事にも書かれていますが、口座乗っ取りの被害にあった場合は補償される方針です。
ただ、二要素認証を行っていたか等で補償割合が変わってきそうなので、万が一にも備えて個人で出来る限りの対策はしておいた方が良さそうです。
私も遅ればせながら、二要素認証の対応を行い始めました。
これまで、ログインが面倒になると思って避けていたのですが…
私にとって一番最悪なパターンは、
権利確定日に、日興証券でクロスしている銘柄が全て現渡注文される…
そして、現物取引で手数料を払って売買される
って感じですかね…
以上、口座乗っ取り被害に関する補償の紹介記事でした。
おとうふ
最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。
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