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【本の紹介】読書をする子は◯◯がすごい

「読書をする子は◯◯がすごい」という本を読みました。

気になったところだけ、箇条書きで備忘録として残しておきます。

備忘録

・知的能力に関しては遺伝規定性が高いことが心理学をはじめとする多くの研究によって明らかになっている。しかし、遺伝の影響が大きいのでジタバタしてもしょうがないということではない。例えば、知能や学業成績に関しても遺伝の影響が50%程度あるが、残りの50%は環境の影響を受ける。遺伝的素質が優秀であっても、平凡であっても、その素質がどの程度開花するかには環境が大きく影響している。そのため、知的環境の豊かさによって、素質的に平凡な子が素質的に優秀な子を学業成績で上回るということも十分ありえる。

・言語性知能に関しては、遺伝の影響が15%と小さい代わりに、家庭環境の影響が60%と非常に大きくなっている。学校環境も30%程度関わってくる。ここから言えるのは、言語能力の発達に関しては、遺伝によって決まっている部分は小さく家庭環境の影響が非常に大きいということ。しかも、学校の影響よりも家庭の影響の方がはるかに大きいということ。

・親子で過ごす時間が長いほど、子供の言語能力が高く、それと関係の深い脳領域が発達していることがわかった。更に詳しく見ていくと、親子で様々な内容の会話を多くしていることが、言語能力や脳の発達を促すことが確認された。

・日本の親子関係に置いては、言語的コミュニケーションそのものよりも情緒的な交流が大切となる。気持ちが通じていることが何よりも重視される。日本的コミュニケーションの特徴として、何でもはっきり言葉で説明するのではなく、お互いに思いを察し合うということがある。そのため、欧米のマネをして親子で積極的に何でも言葉でコミュニケーションしようとすれば、どこか不自然になるし、うっかりすると日本のコミュニケーションの特徴である察する力や共感性の発達に問題が生じる可能性も考えられる。

・親が経済的に豊かだから子供の学力が高いというのではなく、高所得の家庭では蔵書数も多く、美術館や博物館に出かけることも多く、そうした文化的刺激が子供の学力の高さにつながっているのだという。単に経済的に豊かな事が子供の学力向上につながるわけではない。

・家庭環境と子供の学力の関係についてわかったのは、知的刺激が満ちている場に子供と一緒に出かける親の行動が子供の学力と関係しているということ。つまり、「子供と一緒に美術館や劇場に行く」、「子供と一緒に博物館や科学館に行く」、「子供と一緒に図書館に行く」といった行動を親がとっている場合ほど、子供の学力が高いことが示されたのだ。

・読解力があればどんどん語彙を増やすことが出来、語彙が豊富なことが読解力のさらなる工場につながるといった好循環が見られる。その意味では、語彙力や読解力を高めることが大切となる。

・もし親自身に読書習慣が書けている場合には、自らが書物に親しむように努力することも必要だろう。子供に読書を要求するよりも、親自身が身を持って示すほうが効果的であり、それこそが世代間伝達の一側面とも言える。

・もちろん子ども自身が持って生まれた個性もあるから、いくら環境づくりに腐心したところで、空振りに終わることもある。しかし、たとえ無駄に終わることがあったとしても、子供をもったからには、その子の将来の可能性を広げるためにできるだけのことをするのは親としての義務なのではないだろうか。

・子供の疑問にていねいに応答することはとても大事である。忙しいと、つい適当にあしらってしまったりしがちだが、それは子供の知的発達にとって重要なやり取りになっているのである。

・自分の家はゴミ屋敷みたいに散らかっているのに、友人の家は神経質なほどにキレイ。自分の親はもの凄い厳しくて叱られるのに、友達の親はものすごく甘くて子供の言いなりになっている。内容はともあれ、そのように自分の家と友達の家の雰囲気の違いに驚いた経験があるはずだ。自分の常識は友達にとっては常識ではない。それに気づくことが成長のきっかけになる。友だちと遊んだり、友達の家に行ったりする経験を通じて、しだいに自分の視点を相対化出来るようになっていく。

・読書によって家庭環境の限界を飛び越えることができる。自分の親とはまったく異質の作者や自分とは全く異質の登場人物といった他人の視点に触れ、「そんな目にあっている子もいるんだ」「うちの親とぜんぜん違うな」「僕にはそんな勇気はないのに、すごいなあ」などとも思いながら、自分以外の視点を取り込んでいくことが出来る。

・私たちが生きている世界は極めて限定的で、現実に経験できないことが無数にある。著名な学者や作家、芸術家スポーツ選手などと知り合うことは現実にはほとんどありえないので、そのような人たちがどんな人生を歩んできたのか、何を考え何を支えにしてきたのかを尋ねることなど出来ない。だが、読書という手段を用いれば、そのような人たちの人生に触れ、その生きてきた世界を追体験することが出来る。現実には出会えない人達と出会い、その考えを聞いたり、その経験を語ってもらったりすることができる。

感想

「読書をする子は〇〇がすごい」という題の本でしたが、この本を読んで凄く気になったのは、子供の知能の向上には家庭環境がとてつもなく重要であるということです。

「子供が本に興味を持つように、まずは親が本を読む」、「知的刺激が満ちている場に子供と一緒に出かける」等、親としてやらなくてはいけないことは多岐にわたります。

他の本に書いてあったことですが、子供の能力は氷山の様に見えている部分はほんの一部分でしかなく、残りの隠れている大部分の能力をいかに引き出してあげるかが親の役目と書かれていて、親の責任の大きさを痛感したことがあります。

この本に書いてあるように、子供を持ったからには子供の可能性を広げるべく、例え空振りに終わろうとも出来るだけの努力をしようと思っています。

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