「となりの億万長者~成功を生む7つの法則~」を読みましたのでご紹介します。
管理人は、普段は図書館で本を借りていますが、この本からはあまりにも感銘を受けることが多いので、図書館で2回借りた後ついに買いました。
アメリカの億万長者について書かれていますが、日本でも十分通用する内容ではないでしょうか。
そして本書は、資産を築くための一助になりますので、ご一読をお勧めします。
感想を書いていたら纏まりが無くなってきたので、気に入った文章だけ書き抜いて紹介しています。
Contents
イントロダクション
本書では、アメリカ富裕層研究の第一人者である著者が、1万人以上の億万長者にインタビューを行い、資産・年収・職業・消費行動等を調査した結果が紹介されている。
調査結果は、億万長者の多くが、ありふれた職業や家庭を持つ「普通の人々」だった。
本書では、調査結果を基に億万長者の日常の暮らしぶりから学ぶべき「7つの法則」を導き出している。
我々も、億万長者の生活を真似ることにより、資産を築く一助になる。
アメリカ人の大半はお金持ちの家庭の行動を全く知らない。
広告業界や映画業界は、お金持ちになればお金を湯水のごとく使うものだと見事に我々の頭に刷り込んでしまった。
だが、お金持ちの多くは、資産額に比べてはるかにつつましい生活をしている。
資産とは貯めるものであって、使うものでは無い。
どうしたら金持ちになれるか?
金持ちになるには、幸運、遺産、高学歴、頭の良さが条件ではない。
勤勉、我慢、計画性などのライフスタイルから資産は形作られていく。
そして自分を律する強い精神力を持つことが何よりも重要だ。
今回の調査で、次の7つのポイントが資産を築く成功の秘訣だということが分かった。
①収入よりはるかに低い支出で生活する
②資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している
③お金の心配をしないで済むことの方が、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える
④社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない。
⑤子供達は、経済的に自立している
⑥ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ
⑦ぴったりの職業を選んでいる
資産家の研究で分かったことは、資産を築くには自分をコントロールする精神力、犠牲をいとわぬ態度、そして勤勉さが必要であること。
1.倹約、倹約、倹約
収入よりはるかに低い支出で生活する。
金持ちになることの意味は、金を使うことでも高いものを買うことではなく、経済的に自立すること。
自分の欲求をコントロールし、家族を立派に支え、良き夫、しつけのよい子供の父親であること。
それが彼にとって、金持ちになる意味である。
年収10万ドル以上稼いでいても、金持ちと言える世帯は少ない。
アメリカ人の大半は、明日の金を今日使う。
ローンに追われ、稼いでは使う、使っては稼ぐというように、独楽鼠のように同じ輪の中をくるくると走りまわっている。
物をふんだんに持っていないと裕福ではないと思い込んでいる。
結婚相手が浪費家だったら、一代で財を成すのは不可能だと思った方が良い。
年収が高いのに金持ちじゃない人は、攻めは強いが守りに弱い。
ライフスタイルを見直す必要がある。
億万長者は、予算を立てて出費をコントロールしたからこそ億万長者になれたし、今も裕福に暮らしている。
予算を立てなくても億万長者になった人の過半数は、まず最初に収入から貯金する分を取り分けてしまい、余った金で生活をする。
倹約家の億万長者のことを話すと、「それで幸せなんですか?」と言う人が多い。
しかし、同所得・同年齢層の中で、お金の心配をしなくて済む人たちは、そうでない人たちより幸せな生活を送っている。
教育のある高額所得者が、お金のことになるとどうしても初心になってしまう。
高学歴、高所得=経済的自立とは限らない。
経済的に自立するには、計画性と自己犠牲が必要なのだ
2.時間、エネルギー、金
億万長者は、資産形成のために時間、エネルギー、金を効率よく配分している。
家計予算を立てずに暮らすのは、事業計画、事業目的、会社の方針を決めずに会社を経営するようなもの。
お金持ち程、資産運用に時間をかける。
貧乏人なほど贅沢品の購入に時間をかける。
そして、高級車や高価な服などの贅沢品に使う時間と、資産運用計画に使う時間は反比例する。
所得水準よりも低いレベルで生活すれば、金銭感覚のしっかりした、他人に頼らずに生活できる子供が育つ。
蓄財優等生は、優等生の子供を再生産する。
3.車であなたの価値が決まるわけではない
億万長者は、お金の心配をしないで済むことの方が、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える。
実際に、高級輸入車を乗り回す人の3分の2は、億万長者ではない。
4.親の経済的援助
億万長者の親は、社会人となった子供たちに経済的な援助をしていない。
親から金銭を貰った子供の財産は、逆に少なくなっていく。
親から経済的援助を受け、自分の収入で買える場所より良い地域に家を買い、子供を私立の学校に入れる。
一時的な援助かも知れないが、自分の周りに住む人との生活レベルを合わせようとすると、どうしても自分の収入に対する出費が多くなり、分不相応な生活を強いられ、お金はどんどん貯まらなくなる。
いつしか子供は親から与えられるお金を、自分の収入のように勘違いをしていく。
また、親の金をあてにするので、遺産相続などもあてにするようになってしまう。
一時的でも、継続的でも、親から子への経済的援助は、子供を蓄財出来ない子供にしてしまう。
教育にお金をかけるのは、子供に魚のとり方を教えるようなものだ。
億万長者の大多数が億万長者の家庭に育っていないが、確率でいえば、億万長者が億万長者の子供を生む可能性は高い。
億万長者の家庭では、メディカルスクール卒の子供のいる確率が一般家庭の5倍にもなる。
ロースクールを卒業した子供の確率は4倍である。
億万長者でない家庭から億万長者の子供が生まれる可能性は低い。
そして、その確率はどんどん低くなっている。
教育以外に子供たちにしてやれることとしては、
- 自主性を重んじる
- 一人で何かをやり遂げるように激励する
- 責任ある態度を大いに誉める
- リーダーシップを発揮した時には喜ぶ
というように、他人に頼らず一人で生きることを子供に教えるべきである。
5.男女平等・家庭版
億万長者の子供たちは、経済的に自立している。
孫に何かを与える時には、買ったものをあげないようにしている。
また、社会的特権に結びつくものは与えない。
資産家の両親がしっかりした子供を育てる10カ条
- 子供に両親が金持ちだと絶対に教えない
- どんなにお金があろうと子供には倹約とけじめを教えること
- 子供が安定した生活をおくるようになるまで親が金持ちと気づかせない
- 子供や孫に、何を遺産として与えるつもりか、なるべく話さない
- 現金や高価なものを駆け引きに使わない
- 巣立った子供の家庭のことには立ち入らない
- 子供と競おうと思わない
- 子供はそれぞれ違う独立した人間であることを忘れない
- 成功をもので計るのではなく、何を達成したかで計るように教育する
- 子供にお金よりも大切なものがあることを教えよう
6.ビジネスチャンスを見つけよう
億万長者は、ビジネスチャンスをつかむのが上手である。
億万長者を相手にするビジネスこそ、億万長者への仲間入りの近道である。
7.職業(億万長者VS遺産相続人)
億万長者は、ぴったりの職業を選んでいる。
億万長者はどういう職業に多いのかという質問が多いが、職業だけでは億万長者かどうかは分からないというのが答えだ。
職業うんぬんより、その人の性格で蓄財レベルが決まるということだ。
億万長者が子供にすすめる進路
- 医者
- 弁護士
- エンジニア
- 建築家
- 会計士
- 歯科医
上記のような専門職につき、独立して事務所を開設することをすすめる。
政府は、事業を没収出来るかもしれないが、頭脳は没収できない。
感想
倹約
億万長者というと、派手に稼いで派手に使っているイメージもありましたが、そういった類以外にも資産100万ドル(1.1億円相当)でしたら倹約をしていくことでなっている人が多いというのは非常に有益な情報でした。
本書以外にも、資産形成に関する本でいうと「私の財産目録」「バビロンの大富豪」を読みましたが、全ての本が共通して言っているのが、「倹約」の重要性です。
まさしく、「倹約」をしないで資産形成を行うということは難しいでしょう。
入ってきた給料をそのまま使うのではなく、1割~2割は先に天引きを行い貯蓄or資産運用に回していくのが理想です。
また、倹約の現代版としてはポイントやクーポン等を活用すれば無料で受けられるサービスが最近は多数あります。
乞食活動と言われたりしますが、間違いなくお金の出費を減らし、倹約に繋がる活動であると思いますので、今後も積極的に行っていきます。
親からの援助
親からの援助という項目は私にとっては一番耳が痛い話でした。
我が家の場合でいうと、子供の洋服はジジババが好きで買ってくれます。
その他、ジジババの近所に住むことによって車を保有せず、必要な時に借りたりしています。
直接的にお金を貰っているわけではありませんが、ある意味経済的援助を受けているようなものです。
洋服や車に費用が掛からない分、浮いたお金を無駄遣いするのではなく、その分を貯蓄に回して資産形成のスピードを上げるべく気持ちを引き締めていきます。
今後も資産1億円を目指して、倹約をしていきたいところです。
この本は倹約への気持ちを駆り立ててくれる名著なので、一読をおすすめします。
私は、倹約への気持ちが薄らがないように、何度も繰り返し読んでいます。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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