
2026年2月に、次女の中学受験が無事に終了しました。
いわゆるボリュームゾーン未満の成績でしたが、結果として持ち偏差値より高い第一志望に合格することが出来ました。
正直なところ、今でも「よく受かったな…」というのが率直な感想です。
中学受験について調べていると、上位層の華やかな体験記は多く見つかる一方で、
ボリュームゾーン未満のリアルなケースは意外と少なく、我が家も情報集めには苦労しました。
同じような状況で悩んでいるご家庭の参考になればと思い、我が家の経験をまとめてみます。
あくまでも一例にすぎませんが、少しでも参考になれば幸いです。
目次
娘の成績について
娘は4年生はサピックスに通っており、5年生の6月から早稲田アカデミーに転塾しています。
【中学受験】SAPIXから早稲田アカデミーに転塾した
娘の成績ですが、四谷大塚偏差値で以下の通りです。
・5年生:45~50
・6年生:42~45
6年生最後の12月の模試は、偏差値38を叩き出した時はさすがに震えました…
ただ、その頃は過去問に集中しており、模試の対策は一切していなかったので、「これは参考外」と自分に言い聞かせて心を保っていました…
ちなみに、2科だと48~51程度で推移していました。
成績のなかでは算数が一番よく、だいたい偏差値50は超えていました。
首都模試は以下の通りです。
6年生:52~59
平均:55
2科だと平均58になります。
なお、この成績は親がかなり深く関与した上での数字です。
本人に自走させていたら、もっと成績は下になっていたと思います。
地頭や要領の良さに頼ることはできないので、
とにかく「横に座って一緒に走る」ことで、なんとか学習時間を確保していました。
ただ、地頭的にここが限界でした…
娘は学校のカラーペーパーのテストでも、普通に微妙な点数を取ってくることが多々ありますので…
過去問について
過去問を解いてみて意外だったのは、一番苦手だと思っていた国語が、最初から一番安定して点が取れていたことです。
我が家の娘は文章を読むスピードが遅いので、四谷大塚のテストでは文章を最後まで読み切れず、大問を丸々落としてくることもありました…
物語文はまだ点数を取れていましたが、説明文は壊滅的でした…
ところが、ボリュームゾーン以下の学校では、四谷大塚のテストに比べて文章が平易で読みやすいこともあり、時間内に最後まで読めえて、問題も意外と正解してきます。
さらに、知識問題の比重も大きく、ここが思いのほか得点源になりました。
ここは本当に嬉しい誤算でした。
一方で、得意なはずの算数は、過去問を始めた当初は壊滅的な点数で、「これ本当に合格できるようになるのか」とかなり焦りました…
ただ、ここは過去問を繰り返すうちに徐々に慣れていき、最後の最後(1月後半)になってようやく安定して解けるようになりました。
最初に点が取れなくても、焦らずにじっくりと取り組むと良いと思います。
学校主催の入試分析会では、本番さながらの模試形式で問題を解かせてくれることも多く、可能であれば参加した方が良いと思います。
理科は地学中心で出題します」など、各教科の出題傾向も具体的に教えてもらえることがあります。
学校理社の配点割合も異なるため、算国が得意なのか、理社が得意なのかを踏まえて、志望校との相性を事前に確認しておくと安心だと思います。
中学受験の結果
合格した学校は、4教科で四谷大塚で50以上、首都模試で60以上の偏差値の学校になるので、娘にとってはチャレンジ校になります。
2月1日で合格でき、本当に驚きました。
四谷大塚の12月の合判模試で38を叩き出していましたし、
娘の成績は5年生になってから下降を続け、どこが底か分からない状況でしたので…
その他合格校
第一志望以外の合格校は、いずれも1月の前受校になります。
宮崎日大
1月受験は、とにかく「合格する体験」が一番の目的であったため、まず大丈夫であろう宮崎日大を受験しました。
ここの入試は得点開示もあるので、半分模試感覚です。
ギリギリ入学金免除で合格しましたが、持ち偏差値からすると思ったよりもテストで点が取れなかったなという印象でした。
半分模試みたいな感じなので、本人も緊張することなく受験することができ、受験慣れとして受けておいて良かったです。
合格した時は、本人は隠していましたが、内心は結構喜んでいる感じでした。
ただ、半分模試みたいな感じなので、本人のやる気スイッチはまだ入りません。
和洋国府台
1月受験の最後は和洋国府台を受けました。
2月の受験が全滅した場合に備えて、通える学校を用意しておきたかったためです。
ここは説明会に行ったときに聞いた話ですが、2科で受験しても、4科で受験しても、
まず算国2科目の合計点を算出し、合格者の70%を出すそうです。
合格者の残りの30%は、まだ合格していない4科目の受験者から出すということでした。
娘は2科の偏差値では比較的余裕があったため、この学校については2科で受験し、無事合格することができました。
過去問も2科のみ取り組み、1回目で合格点を大きく上回ったため、「ここは大丈夫そう」と判断して、それ以上は深追いしませんでした。
勉強のやる気スイッチが入った
和洋国府台に合格し、初めて「自分が通うことのできる中学校を合格した」という実感が湧いたのか、ここでようやく娘の中で受験に対するスイッチが入りました…
2月1日まで残り10日を切っていましたが…
娘が具体的にやり始めたことは、
残りの日程で第一志望のどの年度の過去問を、いつ解くかを自分なりにスケジューリングをしたり、
過去問の間違い直しノートを見直して、第一志望校の戦略ノートみたいなのを作り始めました…
こういう行動は上位層では当たり前にできているのでしょうが、我が家にとっては初めての光景です…
これまで親の言われるものをやっていたのが、本人から主体的に動けたのは大きな成長だったと思います。
受験直前の10日間で、本人は確実に変わりました。
結果として、この変化のお陰でチャレンジ校に合格できたのではないかと感じています。
4年生の頃からずっと探し続けたやる気スイッチですが、最後の最後にスイッチがオンになって良かったです…
併願校
第一志望のチャレンジ校を複数回受験する予定だったので、併願校は基本的に適正偏差値以下から選びました。
2月1日は、
午前:第一志望校
午後:第一志望校 2回目
という布陣を組んだので、2月2日以降の第二志望以下では、できるだけ安全な学校を選びました。
参考までに、志望校と本人の平均偏差値との差は以下の通りです。
第二志望:ー3
第三志望:ー6
第四志望:-13
第四志望については2回受験できるように組んでいたため、どこか一つでもご縁があれば、という気持ちでスケジュールを組んでいました。
2月5日の午前まで、みっちりと午前、午後のスケジュールを組んでいました。
親の役目として、「全滅だけは絶対に避けたい」という思いが強かったので…
第四志望の学校についても家族3人で説明会に参加しましたが、生徒さん達はとても明るくフレンドリーで、偏差値的にはかなり下になるものの、「良い学校だな」という印象を持ちました。
一般的な説明会では、質問がある保護者が生徒に話しかけに行く形式が多いですが、この学校では、プレテストを受けている子供を待つ親に対して、色々な生徒の方から「何か質問はありますか?」と声をかけてくれます。
とてもたくましく、好印象でした。
併願校の設定は、まず第一志望・第二志望の日程を軸にスケジューリングし、空いている日付に受けられそうな学校を入れていく形で決めました。
今振り返ると自分の反省点ですが、意外と見学していた学校同士で受験日が重なっており、スケジュールが合わないケースも多くありました。
そのため、対象となる受験日の偏差値帯から改めて学校を探し、6年生になってから初めて見学に行った学校も複数あります。
この偏差値帯の学校は説明会にも力を入れており、仕事帰りの時間帯でも参加できるケースが多く、とても助かりました。
4年生・5年生のうちに学校見学に行く際は、どうしても現在の偏差値帯や、その少し上の学校を見ることが多くなると思います。
ただ、実際の6年生の受験では「お守り校」も受験することになるため、今の偏差値よりも下の学校も、あらかじめいくつか見ておくことをおすすめします。
我が家の場合、お守り校となる第四志望校も「ぜひ娘を通わせたい」と思える学校だったため、受験本番では少し心に余裕を持つことができました。
結果的に、この“親の気持ちの余裕”が、子供への声かけや接し方にも良い影響を与えていたのではないかと感じています。
第一志望校は「全回受験」が有利
我が家ではボリュームゾーン以下の学校を中心に検討していましたが、多くの学校で複数回受験者への優遇がありました。
具体的には、次のようなケースです。
・受験回数が増えるごとに加点が増える学校
・これまで受験した各科目の最高得点を毎回採用する学校
・合格ライン近辺では、複数回受験者を優先する学校
こうした仕組みを考えると、第一志望校は複数回受験する方が有利だと感じました。
なお、複数回受験の優遇については、ホームページに明記されていない場合が多いため、学校説明会で直接確認されることをおすすめします。
我が家もこの制度を活かしたいと考え、リスクは承知の上で、2月1日の午前・午後ともチャレンジ校である第一志望校を受験しました。
ここは本当にどうするか、12月までかなり悩みました…
本来であれば、2月1日は安全校を入れて、まず合格を確保したいと考えていたからです。
ただ、学校主催の入試分析会に参加した際、校長先生が
「第一志望として考えているなら、とにかくたくさん試験を受けてください」
と話されていたことが強く印象に残り、その言葉を信じて第一志望校に挑戦することにしました。
ここまで言うなら、表に出ている以上の優遇があるのではないかと思い…
合格体験記でも、最終受験回での合格がいくつか見つかったので…
また、第二志望校についても2月2日以降で複数回受験し、加点を狙う予定でスケジュールを組んでいました。
このように、志望校の過去問対策を徹底したうえで、複数回受験による加点が見込めるのであれば、偏差値で5程度の差は十分挽回できる可能性があると感じました。
一方で、こうした複数回受験の優遇がある学校を「滑り止め」として1回だけ受けるのは、ややリスクが高いとも思いました。
特に「これまで受験してきた科目の最高得点を毎回採用する」タイプの学校は、第一志望として複数回受験しない場合、偏差値的にかなり余裕がないと合格は難しい印象です。
算数重視は本当に正解だった
中学受験のブログや掲示板を読んでいると、「最後は算数が決め手になる」とよく書かれていました。
そのため、中学受験を始めた当初から算数をかなり重点的に勉強してきました。
算数は私の担当だったので、サポートは正直かなり大変でしたが…
結果論ではありますが、ボリュームゾーン未満だった娘にとっては、諸先輩方が言っていた通り、4年生の当初から算数を重点的に取り組んできて本当に良かったと思っています。
算数中心の勉強になったので、理科と社会については微妙な成績になりましたが…
偏差値的には以下のイメージです
算数 > 理科 社会 > 国語
6年生の後半になると、理科と社会は塾の授業と宿題だけにしていたので、理科と社会は壊滅的になってきました…
偏差値的には以下の感じです
算数 > 国語 >>>理科・社会
そして受験直前の1月は、勉強時間の8〜9割ほどを算数に割いていたため、理科と社会はもう戦力としては期待していませんでした…。
本来であれば、ここで理科と社会を詰め込んで頑張るのがセオリーだと思いますが…
ただ、我が家が受験する学校では、4教科必須なのは第一志望校のみでした。
第二志望校以下は全て、2教科受験、若しくは2教科と4教科の良い方で判定してくれる学校でした。
また、第一志望校でも4教科以外の受験回がありました。
そのため、苦手な理科・社会を詰め込んで4教科の底上げを狙うよりも、
第一志望校の「4教科よりも少ない受験回」に全力を注いで合格を取りに行こう、という作戦に切り替えました。
第二志望以下の学校は、算数さえ出来れば合格できる学校だったので、
算数に注力することは、滑り止め校の合格率を上げることにも繋がると考えました。
ボリュームゾーンの学校や、ボリュームゾーン未満の学校では、算数1教科受験や国語・算数の2教科受験の機会も多く、算数重視の戦略は我が家には非常に合っていたと思います。
算数だけ注力した結果
最後の1か月は、ほぼ算数(バックアップテキスト)と過去問だけをやっていました。
特に過去問は、第一志望校の算数が中心です。
結果として、1日の午前・午後ともに第一志望校に合格することができました。
社会と理科は半分、もしくはそれ以下しか取れていませんでしたが、国語と算数でそれぞれ8割程度取ることができ、何とか合格に届きました。
また、第一志望校の算数の過去問をひたすら解いているうちに、自然と第二志望校以下の学校の算数も解けるようになってきました。
第一志望校は学校独自の特色ある問題を出してきますが、
偏差値45以下の学校に関しては、オーソドックスな問題がほとんどなので。
再現性が高いかと言われると分かりませんが、
「ボリュームゾーン未満でも、やり方次第で可能性は残る」
という一例として受け取っていただけたら嬉しいです。
志望校を設定するうえで参考になった掲示板
志望校を設定するうえで、参考になった掲示板を紹介します。
色々な方の持ち偏差値、併願校の戦略や結果が掲載されていて、参考になります。
最後に
中学受験を目指すご家庭は、きっと皆さん「子どもの幸せ」を願って始めているのだと思います。
ただ、実際に受験生活が始まると、すべての子が順調に成績を伸ばせるわけではなく、どうしてもボリュームゾーン、あるいはそれ未満に位置してしまうケースも少なくありません。
まさに我が家がそうでした。
どれだけ親や子どもが頑張っても、子どもの得意・不得意や個性には限界があると感じる場面もあります。
娘の親友は、ほぼ親のサポートなしで自走し、適度にYouTubeなどで息抜きもしながら上位校に合格したと聞き、正直「地頭の差は大きいな」と痛感しました。
だからこそ、「勉強はあまり得意じゃないかも」と感じたときは、ぜひお子さんを温かく見守ってあげてほしいと思います。
お子さんの持っている力を十分に引き出せたなら、それは立派な成功ではないでしょうか。
逆に、能力以上のものを求め続けてしまうと、知らず知らずのうちに教育虐待につながってしまう可能性もあります。
我が家も、その点だけは常に意識しながら中学受験に向き合ってきました。
教育虐待の小説や漫画としては、以下の3冊は非常に参考になりましたので、是非読んでみてください
・翼の翼
・2月の勝者(島津君のお父さん回)
いずれも、「子どものため」と思って始めた教育が、結果的に子どもを追い詰めてしまう様子が描かれています。
子供の教育に熱心であればあるほど、思うように理解してくれないと「何でこんな簡単な問題もわからないんだ」と感情的になってしまいがちです。
私自身も、まさにそうでした。
そのため、娘と勉強する時は、机の横にこんな言葉を書いた紙を置いていました。
「子供が理解できないのは、子供が悪いわけではなく、教え方が下手だから」
プロの先生であれば、つまずきのポイントを見抜き、もっと上手に教えられるはずです。
子供が悪いのではなく自分が悪いと思うことで、自分の気持ちを落ち着かせるようにしていました。
娘は勉強は得意ではありませんが、友達付き合いは上手で、学校の「はないちもんめ」で
「一番に選ばれた」と嬉しそうに話してくれたことがあります。
そんな娘の性格や自己肯定感を大きく損なうことなく、中学受験を終えられたことは、親として本当に良かったと思っています。
この記事が、これから中学受験に向き合う方、あるいは今まさに伴走されている方の、ほんの少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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