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【本の紹介】働くに君に伝えたい「お金」の教養(出口治明著)

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ライフネット生命会長である出口氏の「お金の教養」という本を読みましたので、参考になった点を備忘録として残しておきます。

本書が伝えたいこと

 本書で伝えたいことは、「お金の原理原則」である。

年収300万円であろうと、年収1,000万円であろうと、「お金の原理原則」は不変であり、年老いても使える、一生モノの運転免許所のようなもの。

そして、本書のゴールは、

  • お金のことで死ぬまで不安に思うことなく、楽しく生きていけるようになること。
  • お金に支配されることなく、お金を支配できるようになること。

である。

経済成長が正常な状態ではない

歴史的に見ると、成長だけではなく、安定していた時期というのは長かった。

縄文時代は1万年も安定した状態が続いていた。

江戸時代の265年も安定(停滞)しており、右肩上がりに成長していたわけではない。

右肩上がりに経済成長がするのが正常な状態というのは、ここ数十年(父親世代)の偏った認識である。 

メディアの煽りニュースについて

商売を上手に回していくための方法として、一般市民の不安を煽るとういうことがある。

年金不安など。

不安を煽ることで、そこに儲かる人がいる。

常に、「これで儲かるのは誰だろう?」と考える癖をつける。


 

お金と給料

お金とは、「あなたは価値ある労働をしましたよ。世の中に価値を生み出しましたよ」と証明してくれるもの。

  • 生み出した価値>給料・・・ボランティア
  • 生み出した価値<給料・・・月給泥棒

職場に所属しているから、職場から給料を貰っているわけではない。

価値を生み出しているからこそ、職場からお金を貰えるのです。

年金の世代間格差について

年金は以前に比べて悪化している。

しかし、それでも年金には税金が投入されており、支払った額の2倍はもらえて、まだ得はする状況。

大切なのは、「今の高齢者たちのせいで自分たちは割を食っている」といじけることではない。

「どうしたら自分たちは少しでもよい人生が送れるか」を考えることである。

そして、世代間格差が埋まりさえすれば満足というわけではなく、

自分たちがお金に困らずに過ごせれば満足に違いない。

「私たちは損している」という思いに固執するは、考えてもどうしようもないこと。

「変えられないこと」を「不安」に置き換えて、右往左往してしまっている。

不安を退治する

社会はものすごいスピードで変化している。

変化をとらえるには、SNSやメディアを盲信しては駄目。

自分で一次データを見て、数字やファクトをきちんと把握し、自分の頭で考えるしかない。

  • お金に苦労する人は、データを見ず、自分で考えない人
  • お金に振り回される人は、考えても仕方のないことを考える人
  • お金で損をする人は、与えられた情報をうのみにする人


 

バブルおじさん

「昔はよかった」というおなじみのフレーズで皆さんを惑わせる困った人たちがいます。

その困った人たちこそ、かつてのバブル期を20代から30代の時に経験した、おじさん、おばさん世代です。

通称「バブルおじさん」

 保険の大原則は「掛け捨て」

保険は、社会の誰が難病になるか分かるないから、社会皆で備えるという意味がある。

つまり、保険の原則は、大変な目にあった人以外、全員掛け捨てということ。

大変な目に合う人は、そうでない人に比べて少ない。

少ないからこそ集めたお金を一極に集中できる。

つまり、保険の本質はレバレッジにある。

保険は貯蓄のためではなく、貯蓄だけでは何ともならない領域をカバーするものである。

保険の掛け捨てをおすすめする理由

  • 月々の保険料が安い
  • 見直しがしやすい

20代の方におススメの保険は、就業不能保険

起こるかどうかわからない未来のためにお金をたくさん使い、今の楽しみをないがしろにしては本末転倒である。

病気になったとしても、日本では医療費の自己負担は3割であり、更に治療費のかかる病気にでも高額療養費制度で保障されている。

自分への投資で最大のリターン

投資には2種類ある。

  • 自分への投資
  • 金融商品の投資

若いうちであれば、今手元にある資金より、生涯で2億円以上稼ぐ自分自身の方が成長性が高い。

勉強したり、資格を取ったりするだけではない。

自分を賢くし、結果として人生の選択肢を増やすものは、すべて投資である。

将来を予測しようとしたり、損得で考えたりせずに、自分が好きなことに投資するのが一番良い。

自分の価値(2億円)をどれだけ膨らますことが出来るかと考えれば、中々エキサイティングな投資ではないか?

若い時ほど、沢山の人に会い、沢山の本を読み、沢山の現場に出かけて勉強をすることが何よりも大切。

やる気が高まっている時に気を付けないといけないことは、高額なセミナービジネスや講習ビジネスのカモにならないこと。

カモにならないためにも自分の頭で考えること。


 

投資について

ファンドマネージャーやデイトレダー達でさえ、たくさんの失敗や苦労を重ねているのに、アマチュアの皆さんが簡単に投資で成功するはずがない。

小さな失敗をして、少しずつ経験を積み、徐々にリスクをコントロールできるようにする。

成長率は高いが、新興国への投資は注意が必要。

トランスペアレンシー・インターナショナルという国際的なNPO法人が、その国の政治家や公務員がどの程度腐敗しているかをを調査した腐敗認識指数を公表しているので、新興国への投資の際には参考にすると良い。

トランスペアレンシー・ジャパン

仕事について

年収1,000万円の仕事と、1,100万円の仕事であれば、自分のやりたい方やスキルアップにつながる方を選ぶ。

衣食住を満たした上での100万円の差に、それほどの価値はない。

バブルが終わり、成長も止まり、年功序列のチームでは、市場の勝負に勝てなくなってきている。

同一労働・同一賃金制は厳しく見えるかもしれないが、世界的に見ればごく普通の給与体系。

ブラック企業からは夜逃げせよ

人間は嫌なところで働いていると、健康も害するし、性格も歪む。

スキルが無いから転職出来ないじゃないかと考えず、まずはそこを飛び出すこと。

スキルは、新しい環境に積極的に身を置いて、大変だと言いながら身につけることの方が多い。

死んだ魚のような眼をして、正社員の立場にしがみつく程、ブラック企業にリターンは無い。


 

感想 

話しかけるように書かれていたので、サクサク読めて、読みやすかったです。

出口氏は保険のスペシャリストなので、保険の項目については非常に分かり易く説明されており、参考になります。

保険については、大原則は「掛け捨て」と、スペシャリストの出口氏が言っておるので、間違いないでしょう。

また、出口氏は各国の歴史にも精通しており、その深い見識のもと、歴史的な観点から経済を見る目は新鮮であり、大変参考になります。

あくまでも個人的な意見としては、ライフプラン的な所については、どうかな?と思う点も多少ありました。

 ご一読する価値はあると思います。

長くなりましたが、最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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